夏の国営ひたち海浜公園「グリーンコキア」と絶品海鮮ドライブ
「国営ひたち海浜公園」といえば、春のネモフィラや秋の真っ赤なコキアが有名ですよね。けれど、「秋の紅葉シーズンは人が多すぎて行く気が起きない」「大混雑を避けて、ゆっくり景色を楽しみたい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

実は、そんなシニアの皆さまにこそおすすめしたい、知る人ぞ知る“穴場のベストシーズン”があります。それが、8月中旬以降の「緑のコキア」の時期です。

このコキアの魅力は、手入れをしなくても自然に丸く育つ独特の姿。公園では約4万本ものコキアが「みはらしの丘」に植えられています。
2026年は6月に苗を1本ずつ手作業で植え付け、7月には丘に緑のラインが広がりました。さらに今年は「みはらしの里」にも植栽され、丘のふもとから頂上までコキアが広がる、見応えのある景観になっています。
今回は、みずみずしいライムグリーンの絶景の魅力に加え、無理なく快適に楽しむためのドライブのコツ、熱中症対策、お得な割引情報まで、分かりやすくまとめてお届けします。

コキアってどんな植物?「もこもこ」した愛らしい姿の秘密
コキアは和名で「ほうき草」と呼ばれる、ヒユ科の一年草です。茎を乾燥させて、昔は実際にほうきを作っていたことが名前の由来です。
ひたち海浜公園のコキアの大きな特徴は、手入れをしなくても自然と丸く可愛らしい形に育つという性質にあります。園内で使われているものは、種苗会社が公園用に開発した特別な品種です。
2026年は6月上旬、約15cmほどの小さな苗が手作業で丁寧に植え付けられました。夏の日差しをたっぷり浴びて成長し、8月中旬には50〜60cm、場合によっては80cmほどにまで育って、もこもことした丸いシルエットを見せてくれます。

触れると、ふわふわ・もちもちとした柔らかな手触り。歩いているだけでも、その愛らしさに心が和みますね。
時期でガラリと変わるコキアの「成長カレンダー」
コキアの魅力は、同じ植物でありながら、訪れる時期によってまったく異なる表情を見せてくれることです。8月中旬以降の変化をまとめました。
- 8月中旬〜9月下旬:「緑コキア」の全盛期
みはらしの丘を約3万2千本〜4万本のコキアが埋め尽くし、鮮やかなライムグリーンの絨毯のようになります。夏のまぶしい青空や、遠くに見える太平洋の青さとのコントラストは、清涼感抜群です。 - 9月上旬〜中旬:「グラデーションコキア」の奇跡(超おすすめ!)
朝夕の冷え込みが強まると、日当たりの良い南側からオレンジや黄色へと、徐々に色づき始めます。「緑とオレンジのパッチワーク」のような美しいグラデーションが見られるこの時期は、プロのカメラマンも狙う隠れたベストシーズンです。 - 10月中旬:真っ赤に燃える「紅葉コキア」
丘全体がビビッドな赤や深紅に染まり、圧倒的な絶景が広がります。ただし、この時期は全国から観光客が集中し、非常に激しい大混雑となります。 - 10月下旬〜11月初旬:静かな美しさの「黄金コキア」
紅葉を過ぎると渋い黄金色(茶色)へと変化し、秋の終わりを感じさせる静かな温もりに包まれます。

シニア世代のドライブ旅には、混雑が落ち着いていて、ゆったりと絶景を堪能できる「8月下旬から9月上旬の緑コキア(またはグラデーションの始まり)」の時期が、最もストレスフリーでおすすめです。
同時に楽しめる夏の花々と園内の涼スポット
ひたち海浜公園の夏の魅力は、コキアだけではありません。
ジニア(百日草)とヒマワリの共演
コキアが広がる「みはらしの丘」のふもと(みはらしの里)では、赤やピンク、黄、白など、鮮やかなビタミンカラーのジニアが約35万本も咲き誇ります。さらに8月中旬には、5品種のヒマワリも見頃を迎えます。

緑のコキア、黄色いヒマワリ、そしてカラフルなジニアを一度に楽しめるのは、この時期ならではの贅沢ですね。
エアコン完備の「冷やし観覧車」
園内の遊園地エリア「プレジャーガーデン」にある大観覧車(高さ65m)には、夏限定で「冷やしゴンドラ」が登場します。冷房の効いた快適な空間から、広大な園内と太平洋の雄大な景色を一望できます。
シニア世代が快適に旅するための「6つの心得」
国営ひたち海浜公園は、東京ディズニーランドの約5倍という非常に広大な敷地を持っています。シニアの方が体力を消耗せず、快適に楽しむための重要なポイントを解説します。
到着は「朝一番(開園直後)」を狙う
真夏の散策で最も大切なのは「暑さ対策」です。日差しが強くなる日中を避け、開園直後の午前9時30分〜11時頃の涼しい時間帯に、みはらしの丘を散策するのがベストです。朝の光は柔らかく、写真もきれいに撮れます。
熱中症対策グッズを忘れずに
みはらしの丘周辺は開放的で、日陰がほとんどありません。帽子、日傘、首を冷やす冷却タオル、サングラス、こまめな水分・塩分補給の準備を万全にして出かけましょう。
足元は滑りにくいスニーカーで
8月中旬はコキアが最も水を吸い上げる時期で、前日に水やりが行われると遊歩道の土が湿り、少し滑りやすくなることがあります。坂道もあるため、必ず底面がゴム製の歩きやすいスニーカーを履いていきましょう。
「シーサイドトレイン」や「電動カート」を活用する
歩く負担を減らすため、園内を周遊する便利な乗り物を活用しましょう。
- シーサイドトレイン:園内を周遊する乗り物です。1日周遊券を利用すれば、広大な園内を無理なく、風を感じながら移動できます。
- 電動カート:9月の散策時には、歩く負担を大幅に軽減できる電動カート(前日までに要予約)の利用も快適です。
「レストランのテラス席」で座ったまま絶景を眺める
8月後半のおすすめスポットは、園内にある「レストラン ハッピーガーデン」のテラス席です。ちょうど目線の高さにコキアの丘が広がるため、歩き回らずに座ったまま、ゆっくりと美しい緑の景色を楽しめます。
シニアに嬉しい「入園料割引」と「フリーパス半額」
お財布にも優しい嬉しい情報があります。
- シニア割引:通常大人450円の入園料が、65歳以上の方は210円と半額以下になります。
- 半額フリーパス:8月8日〜8月31日の期間中、14時以降はアトラクション用のフリーパスが半額になるお得な特典も用意されています。午後からゆっくり訪れる際におすすめです。
都内から車で行く!おすすめ日帰りモデルコース
都内から公園までは、高速道路(常磐道〜北関東道経由)を利用して、片道約1時間半〜2時間半と日帰りドライブに最適な距離です。
インターチェンジ「ひたち海浜公園IC」に直結しており、高速を降りてすぐ駐車場に入れるため、道に迷う心配もありません。みはらしの丘に行くなら、一番近い「西駐車場」の利用が最も便利です。
シニア世代の皆さまに無理のない、ゆったりとした日帰りプランの一例をご紹介します。
- 07:00〜07:30:都内を車で出発。早めに出発することで渋滞を回避できます。
- 09:30:ひたち海浜公園に到着(西駐車場へ)。
- 10:00〜11:30:朝の涼しい時間帯に「みはらしの丘」へ。緑のコキアをのんびり鑑賞し、写真撮影を楽しみます。
- 11:30〜12:00:ふもとの「みはらしの里」でジニアやヒマワリなどの夏の花々を散策。
- 12:00〜13:00:園内や周辺で、ゆっくりと昼食休憩。
- 13:00〜14:00:冷やし観覧車に乗るなど、無理のない範囲で園内を少し楽しんだ後、暑さが本格的になる前に帰路につきます。
帰りに立ち寄りたい地元の絶品グルメ&観光スポット
せっかくひたちなか市までドライブに来たなら、美味しい海の幸や観光もあわせて楽しみたいですね。
- 那珂湊(なかみなと)おさかな市場(公園から車で約15分)
関東有数の港町にある大人気の市場です。新鮮な海鮮丼や回転寿司をリーズナブルに味わえるほか、その場でウニや生ガキを剥いてもらって食べることもできます。お土産には、新鮮な干物を買って帰るのもおすすめです。

- めんたいパーク大洗(公園から車で約25分)
明太子の老舗「かねふく」が運営する明太子のテーマパークです。できたての明太子を購入できるほか、明太子ジャンボおにぎりや明太子ソフトクリームなど、ちょっと珍しい名物グルメも楽しめます。

終わりに
「コキア=秋の赤」という印象が強いかもしれませんが、8月中旬以降に見られる「ライムグリーンのふわもこコキア」は、夏の青空や太平洋の青さに映える、もう一つの主役です。
秋のピーク時のような大混雑を避けつつ、シニア割引や便利な乗り物を活用すれば、ご自身のペースでゆったり散策できます。
なかでも、緑から赤へ変化していく過程を楽しむという視点で眺めると、コキアは単なる花見にとどまらず、「季節の移ろいそのものを鑑賞する植物」として、より奥深く味わえます。
お天気や体力と相談しながら、時間に余裕のあるスケジュールで、夏の終わりの素敵なドライブ旅に出かけてみてください。

このドライブプランを参考に、「赤」だけじゃないコキアの魅力を、ぜひ体験してください。
《 参考情報 》




