シニアの皆様もよくご存じの通り EXPO 2025は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする国際博覧会です。大阪・夢洲で開催され、150カ国以上と25以上の国際機関が参加し、SDGsへの取り組みを共有します。AI、バイオテクノロジー、宇宙開発など最新技術を通じて、人類の課題解決と未来の可能性を探ります。
今回は、大阪・関西万博と大阪城を巡る2泊3日の家族旅行プラン(2025年9月9日開始)をご紹介します。9月は観光のピークを過ぎて混雑が減少し、猛暑も和らぐ時期ですが、残暑対策は引き続き必要です。
この万博では多様な文化や伝統が集まり、国際交流と相互理解を深める場となります。訪問者は各国の文化や最先端科学技術に触れることで視野を広げられます。また、世界各国の食文化を体験できる充実した飲食施設も魅力のひとつです。

1970年に大阪で万博が開催されましたが、当時は残念ながら訪れることができませんでした。そのため、今回の万博は特に楽しみにしています。
本記事では、旅行日程に従い、大阪・関西万博の見どころや人気のパビリオンの概要に加え、大阪城など周辺の歴史的観光スポットについてもご紹介いたします。
東京から「ナイト万博」へ(1日目)
初日は移動日ですが、夕方からの万博入場券(ナイトパス)を有効活用し、万博の夜の特別な雰囲気を堪能します。

午前〜午後:東京から大阪へ移動
午前中の新幹線で東京を出発し、午後の早い時間には新大阪駅に到着するプランがおすすめです。新幹線を降りたら、大阪市内のホテル(万博会場と大阪城の両方にアクセスしやすい、梅田や難波エリアが便利です)に直行し、まずは荷物を預けましょう。

昼食は、新幹線内で駅弁を手早く済ませておくと、その後の行動がスムーズになりますね。
ホテルから万博会場へ向かいます。万博会場へのアクセスは、地下鉄とバス、またはシャトルバスなどがあります。公共交通機関を利用し、時間に余裕をもって出発しましょう。
万博会場へ入場(ナイトパス)
入場時刻の17時になったら、いよいよ万博会場へ。夜の万博は、昼間とは全く異なる顔を見せます。パビリオンのライトアップや、夜限定のショーやイベントが開催されることもあり、幻想的な雰囲気に包まれます。
この時間帯は、日中の混雑が和らぎ始めるため、比較的スムーズにパビリオンを見学できる可能性があります。事前に公式サイトなどで、夜間に開催される特別イベントや、ライトアップが美しいパビリオンをチェックしておきましょう。
なお、入場の際にデジタルチケットのQRコードが必要です。スマホが現地でつながらない場合に備えて、事前にQRコードをプリントアウトしておくことをおすすめします。
大阪グルメを堪能
万博会場で軽食をとるのも良いですが、初日の夕食は大阪市内に戻って、本場の大阪グルメを堪能するのもおすすめです。体力に自信のある方は、ホテル周辺の繁華街(梅田や難波)には、たこ焼きやお好み焼き、串カツなど、大阪ならではの美味しいお店がたくさんあります。
体験したい人気パビリオン
人気パビリオンを多数リストアップしていましたが、予約状況確認の結果、事前予約枠を確保できたのは現時点で日本館とオーストラリア館のみです。事前予約は2か月前・7日前抽選と「空き枠先着」予約があります。先着予約は来場日時予約をした日の3日前から前日午前9時まで受付で、パビリオンやイベント観覧の申し込みとなります。

- PASONA NATUREVERSE : 本格的な自然体験と未来都市を融合した最先端パビリオン。展示・演出の評価が高いのが特徴です。
- 住友館(住友グループパビリオン): 科学技術と創造未来をテーマにした、子どもから大人まで幅広く人気のパビリオンです。
- 大阪ヘルスケアパビリオン : 生命・医療分野の体験型展示が充実。最新の健康や医療技術を楽しく学べます。
- 日本館:万博テーマを象徴する施設のひとつ。伝統と未来社会を融合した体験型展示で、日本文化理解にも最適です。
- フランス館・イタリア館・アメリカ館:海外の芸術・科学・体験型イベントが豊富。イタリア館では貴重な名画や大理石彫刻も展示しています。
- サウジアラビアパビリオン:未来都市NEOMの展示や中庭でのライブイベントが魅力。本場料理も楽しめる会場2番目の規模のパビリオンです。
- シグネチャーパビリオン群(Better Co-Being/いのちの未来館/ヌルヌル など):万博の核となる体験型展示。リアルとバーチャルを融合し、「いのち」の本質を斬新な方法で問い直します。
- 電力館・ガスパビリオン:身近なエネルギーの可能性を探究する体験型施設。子どもも楽しめる仕掛けが豊富です。

ウォータープラザのアオと夜の虹のパレードも特にお勧めです。もし事前予約ができれば最高の位置で見ることができますね。
大阪・関西万博を満喫(2日目)
この日は朝から夜まで一日かけて万博会場をじっくり巡ります。事前に公式サイトで見たいパビリオンをいくつかリストアップしておきましょう。一部のパビリオンは事前予約制なのですが、人気のあるパビリオンは事前予約が難しいのが現実です。
午前:人気のパビリオン巡り
開場時間に合わせて早めに会場へ向かいます。午前中は午後に比べ比較的空いているため、特に人気の高いパビリオンから見学を始めると効率的かもしれません。
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に関連した各国のユニークなパビリオンや、企業が出展する最新技術の展示は必見です。
昼食:万博グルメを体験
会場内には世界各国の料理を提供するレストランやテイクアウトできる軽食スタンドが多数あります。食べたいメニューを事前にリサーチしておけば、昼食をスムーズに楽しめます。
午後:テーマ館やイベント広場へ
午後はテーマ館やイベント広場で開催されるパフォーマンスやイベントを楽しむ予定です。万博のテーマを深く掘り下げた展示や参加型の体験プログラムは、忘れられない思い出になるでしょう。

疲れたら無理せず、こまめに休憩を取りましょう。万博会場は広大なので、熱中症対策として水分補給は欠かせません。
夕方〜夜:ショッピングと万博の夜景
日が暮れたら、夜の万博の雰囲気をもう一度味わいましょう。日中とは違う、ライトアップされたパビリオンや夜空に浮かぶ大屋根「リング」の景色は圧巻です。最後にお土産ショップに立ち寄り、万博限定グッズや各国のユニークなアイテムを探してみるのも楽しいでしょう。

大屋根リングでの夕日鑑賞がおすすめです。西日が沈む瞬間、オレンジ色の空と建物の輪郭が織りなす幻想的な光景は、一日の最高の締めくくりとなるかも。とても楽しみにしています。
大阪城観光と帰路(3日目)
最終日は、大阪を象徴する歴史的建造物である大阪城を訪れます。

午前:大阪城観光
朝食後、ホテルをチェックアウトし、大阪城へ向かいます。JR大阪城公園駅や地下鉄森ノ宮駅から徒歩ですぐにアクセスできます。広大な大阪城公園内をおすすめルートを参考にしながら、まずは天守閣を目指します。
天守閣内部は博物館として整備されており、豊臣秀吉の生涯や大阪の歴史、武具などが展示されています。最上階の展望台からは、大阪の街並みと壮大な大阪城公園を一望できます。

余裕があれば、西の丸庭園やミライザ大阪城(お土産店やレストランが入った商業施設)にも立ち寄ると良いかもしれませんね。
昼食:大阪城周辺で
大阪城公園内や近隣の京橋駅周辺には、多彩なランチスポットがあります。大阪最後の食事として、たこ焼き、うどん、お好み焼きなどの地元グルメを楽しむのがおすすめです。
午後:帰路へ
食事後、大阪城公園駅から新大阪駅へ移動し、新幹線に乗車します。お土産を買い忘れた場合でも、新大阪駅構内には人気のお土産店が多数あるので、出発前に立ち寄るとよいかもしれません。
最後に
残暑が続く中、この旅程はやや過密スケジュールになってしまいました。3日間という限られた時間で万博や観光地を巡るため、やや慌ただしい日程です。特に万博会場では、多くの人気パビリオンが事前予約必須にもかかわらず、ほとんどのパビリオンが予約取得困難な状況での旅行となります。

暑さや天候にもよりますが、行きたいパビリオンの3割程度見学できれば十分だと考えています。すべての展示を見るのは現実的でないため、優先順位をつけて効率よく回れるよう計画しています。
9月の大阪も、かなりの暑さと湿度が予想されるため、熱中症や日射病には特に注意が必要です。帽子や日傘の使用、こまめな水分補給を心がけ、無理のない範囲で観光を楽しみたいと思います。
この万博訪問後には、実際に見学できたパビリオンや印象に残った展示、会場の雰囲気などを詳しくご紹介します。写真や動画も交えながら生の体験をお届けする予定です。
続報をどうぞお楽しみに。その後のレポートにもぜひご期待ください。
《 参考情報 》


