健康生活ガイド(猛暑対策編)

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今年の夏(2025年夏)は、日本全体で平年よりも厳しい暑さが予想されています。これは、地球温暖化の進行に加え、気圧配置の影響が重なるためと考えられています。気象庁によると、全国的に高温で日本全体で気温が高く、特に東日本や西日本では次のような理由で、例年以上に暑くなる見込みです。

気象庁|統合地図ページ
地図コンテンツページです。気象警報、大雨危険度、台風情報、気象情報、天気予報、季節予報、ひまわり、アメダス、ウィンドプロファイラ、海上警報、潮位観測情報、波浪観測情報、津波、地震情報、推計気象分布、震央分布、噴火警報、降灰予報を表示します。
  • 梅雨明けが早く猛暑が長期化:西日本ではすでに梅雨が明け、他の地域も早く明ける予想です。これにより、厳しい暑さが10月上旬まで長く続く可能性があります。
  • 蒸し暑い日が多い:太平洋高気圧とチベット高気圧の勢力が強く、湿度も高くなるため、非常に蒸し暑い日が続くでしょう。
  • 熱帯夜の増加:夜間も気温が下がりにくく、寝苦しい熱帯夜が増えると予想されます。
  • ラニーニャ現象の影響ラニーニャ現象が発生する可能性があり、これも猛暑を後押しする要因となります。

このように、今年の夏は例年以上に厳しい暑さが予想され、熱中症のリスクが非常に高まるため、早期からの徹底した暑さ対策が不可欠です。

今回の記事では、シニア世代向けの暑さ対策を分かりやすくまとめましたので、これらを参考に暑さに負けない夏を過ごしましょう。

シニア世代のための猛暑対策

気象庁によると、今年は例年より猛暑が続き、平均気温は過去5年間より1.5~2.0度程度高くなる見込みです。都市部のヒートアイランド現象も影響し、熱中症リスクが高まっています。以下の対策を強化することが、今夏を安全に過ごすポイントとなります。

こんな人は特に注意!「高齢者」 - 熱中症ゼロへ - 日本気象協会推進
高齢者の方は温度に対する感覚が弱くなるため、室内でも熱中症にかかりやすいといわれています。 ご本人および周囲の方は、熱中症の予防・対策をおこない、暑い時期を乗り切りましょう。

こまめな水分補給を徹底する

  • 喉が渇く前に飲む: 喉の渇きを感じにくいシニア世代は、意識的に時間を決めて水分(水、麦茶など)を摂りましょう。
  • 少量を頻繁に: 一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯程度を1~2時間ごとに補給するのが効果的です。
  • 塩分も適度に: 汗をかいたら、スポーツドリンクや梅干しなどで塩分も補給しましょう。ただし、持病のある方は医師に相談してください。
  • 寝る前・起きた後: 寝ている間に汗をかくため、就寝前と起床後には必ず水分を摂りましょう。

高齢者は体温上昇と発汗による脱水を防ぐため、入浴前後の水分補給も重要です。入浴は熱中症リスクの高い夕方を避け、朝か夜の涼しい時間帯がおすすめです。

室内環境を快適に保つ

  • エアコンを適切に利用: 我慢せずエアコンを使用し、湿度は50~60%を目安に、室温は27~28℃程度に設定しましょう。扇風機と併用すると効率的です。
  • 無理な節電は避ける: 熱中症のリスクを考え、電気代を気にしすぎないことが重要です。
  • 日差しを遮る: 緑のカーテンや遮光カーテン、窓断熱シートなどで直射日光を遮り、室温の上昇を防ぎましょう。
  • 熱帯夜対策: 暑くて寝苦しい夜は、エアコンの除湿冷房機能などを利用しましょう。冷房の風が苦手な場合は風向きを調整し、扇風機で空気を循環させて快適な環境を作りましょう。

室内では、部屋の温度を重視しがちですが、湿度も重要なポイントとなるのでしっかりと管理しましょう。

体調管理と体への配慮

  • 涼しい服装: 吸湿性・速乾性のある素材の衣類を選び、ゆったりとした服装を心がけましょう。
  • 涼しい時間帯に活動: 散歩や買い物などは、気温の低い早朝や夕方に行いましょう。
  • 外出時の工夫: 外出時は日焼け止めのほかに、日傘や帽子を活用し、休憩をこまめに取りましょう。
  • 体を冷やすグッズ: 首元を冷やすタオルや冷却シート、携帯冷却スプレー、携帯扇風機などを活用するのも有効です。
  • 食事で栄養補給: 夏バテしやすい時期ですが、バランスの取れた食事で体力を維持しましょう。きゅうり、なす、トマトなど水分が多い野菜や、適度な塩分を含む食事を心がけましょう。

シニア世代で高齢になればなるほど、「暑さを感じにくい」「体調の変化に気づきにくい」ことを意識することが大切です。手足の冷たさ・ふらつき・頭痛・濃い黄色尿 → 即休息!体温が平熱+1℃を超えたら危険信号です。

周囲とのコミュニケーションと情報収集

  • 家族や近所との連絡: 一人暮らしの場合は特に、定期的に家族や近所の方と連絡を取り、互いに異変がないか確認し合いましょう。
  • 地域の情報収集: 地域によっては、高齢者向けの暑さ対策支援や相談窓口が設けられている場合があります。
  • 体調に異変を感じたら: めまい、吐き気、頭痛など、少しでも体調に異変を感じたら、すぐに涼しい場所へ移動し、体を冷やして水分補給をしましょう。

症状が改善しない場合は、体調変化に注意し、早めに医療機関を受診してください。自己判断での対処はせず、躊躇せずに医師に相談しましょう。

おわりに

これらの対策を継続することで、今年の夏も健康に過ごせるよう心がけてください。気象庁の予報によると、10月頃まで平年以上の気温が続く可能性があるため、夏の終わりと思っても油断せず対策を続けることが重要です。

特に、持病(高血圧・糖尿病・心疾患など)がある方は、暑さによる体調悪化のリスクが高まるため、通常以上に厳重な警戒が必要です。定期的な医師の診察を受け、薬の服用方法についても暑さ対策の観点から相談しておくことをお勧めします。

命を守る基本となるのは、「無理しない・我慢しない・こまめに休む」が最強の対策です。特に「エアコンを使うのがもったいない」「少し暑いくらい大丈夫」といった考えは危険です。熱中症は予防が最も重要であり、いったん発症すると重症化する可能性があることを忘れないでください。

シニア世代は暑さや脱水を自覚しにくいため、環境管理・水分補給・服装・外出時の工夫・食事・体調観察を「意識的に」行うことが、猛暑を安全に乗り切るカギとなります。また、一人暮らしのシニアの方は特に注意が必要で、定期的に体調を家族や知人に伝える習慣をつけましょう。

家族や周囲の方々も、一人暮らしのシニア世代への定期的な声かけや見守りを心がけ、コミュニティ全体で熱中症予防に取り組むことが大切です。

《 参考情報 》

30℃に近づくと要注意!?高齢者の“室内”での熱中症対策! | 知っトク介護 | 【安寿】の介護用品 | アロン化成
連日、猛暑が続く中、よく目にするようになったのが熱中症で救急搬送されるというニュースです。今年は昨年と比較して、救急搬送される件数が多い傾向にあります。9月頃まで油断できない時期が続くため、これからしっかりとした注意と対策が必要です。
【2025年版】シニア層の熱中症・暑さ対策実態調査レポート - コスモラボ |シニア・高齢者に特化したマーケティングリサーチ
熱中症になった経験はありますか(有効回答者数:322名) 「ない」と回答した人が72.0%と最多であり、多くの
熱中症を防ぎましょう | 厚生労働省
熱中症を防ぐには、暑さを避け、こまめに水分を補給することが重要です。

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