大洗アンコウ鍋と茨城の名店を巡る1泊2日ドライブ
今回の旅のテーマは「茨城の冬の味覚とお気に入りのスポット巡り」。守谷の名店で蕎麦を味わい、巨大ホームセンターで知的好奇心を満たした後、太平洋を望むホテルで絶品のあんこう鍋を堪能します。
翌日は、地元で愛される干物店と独特の雰囲気を持つ茨城空港へ。食、買い物、風景をバランスよく楽しむ充実の2日間です。
このプランは、茨城が誇る「食の実力」と「大人の知的好奇心」を満たすスポットを厳選したコースです。1日目は守谷での美食と巨大店舗での散策、夜は冬の味覚の王様「アンコウ鍋」。2日目は神社の絶景、老舗の干物、そして戦闘機を間近に見る非日常体験と、メリハリのある行程です。
本記事では、茨城フリークの私たちが、久しぶりのアンコウ鍋を中心に、ぜひ訪れたい名店を巡る年末の旅行記をお届けします。
第1日目:12月10日(水)
守谷の隠れ家蕎麦と年末買い物スポット、そして極上のアンコウ鍋
【午前】自宅出発〜守谷の美食へ
9:00 自宅出発 常磐自動車道を北上します。平日(水曜日)の午前中は比較的スムーズですが、三郷JCT付近の混雑を避けるため、ゆとりを持って出発しましょう。守谷SAで休憩を挟みながら、旅の気分を高めていきます。
10:50〜11:10 手打ち蕎麦「蕎山(きょうざん)」到着場所:守谷市大柏 旅の最初の目的地は、住宅街にひっそりと佇む名店「蕎山」です。11:00の開店と同時に席が埋まるほどの人気店のため、開店直後か少し早めの到着がおすすめです。

<食のポイント:香り高い「常陸秋そば」> 茨城は全国有数の蕎麦の産地です。蕎山では、厳選された茨城産の常陸秋そばを石臼で自家製粉しており、香り高く喉越しの良い本物の蕎麦を味わえます。 まずは何もつけず、蕎麦の風味を楽しむのが通のスタイル。サクサクの衣が軽い「筑波せいろ」や、鴨の旨味がつゆに溶け出した「鴨せいろ」がおすすめです。


ここでは、秋の新そばをぜひご堪能ください。本当においしくいただけます。私たちは、必ず追加のそばも注文します。
【午後】ジョイフル本田 守谷店〜大洗へ移動
12:30〜13:00 「ジョイフル本田 守谷店」へ 蕎山から車で約10〜15分。ここは単なるホームセンターではありません。東京ドーム数個分の敷地を持つ「年末買い出しスポット」とも呼べる場所です。

<楽しみ方:圧倒的な品揃え>日用品からプロ資材、ガーデニング、ペット・アウトドア用品まで揃う圧倒的な規模が魅力。「2階のアート・クラフトコーナー」と「別棟のガーデンセンター」は専門的な品揃えで見応え十分。珍しい食材や輸入食品もあり、お土産探しに最適です。広い敷地の散策は程よい運動になります。


ここでは、主に庭づくり用の季節の花や園芸用品を購入しています。今回はポインセチアとお正月飾りを購入しました。
15:00〜15:30 大洗へ移動 守谷を出発し、常磐道と北関東道経由で大洗へ向かいます。所要時間は約1〜1.5時間です。友部SAで休憩を取りながら太平洋を目指しました。途中、水戸市埋蔵文化財センターに立ち寄り、企画展を無料で見学しましたが、素晴らしい展示でした。

【夕方・夜】太平洋を望む温泉と「アンコウ鍋」
16:30〜17:00 「亀の井ホテル 大洗」チェックイン 場所:大洗町 那珂川と太平洋、海門橋を一望できる高台に位置するホテルです。ロビーや客室からのオーシャンビューは開放感抜群。夕食前に、海を眺める展望大浴場や露天風呂でドライブの疲れをゆっくり癒やしてください。

18:30頃 夕食:アンコウ鍋会席 この旅のハイライト、冬の大洗名物「アンコウ鍋」です。 12月はアンコウの肝が最も大きく育ち、脂が乗るベストシーズン。亀の井ホテル大洗のプラン(要確認)では、アンコウの「七つ道具(身・皮・肝・ヒレ・エラ・胃袋・卵巣)」を余すところなく使った鍋が提供されます。

<味の決め手> 特に注目はスープです。アン肝が溶け出した濃厚な味噌仕立てのスープは、コクと深みがあり、淡白でプリプリした身と相性抜群。コラーゲンたっぷりで体の中から温まります。 締めには、全ての具材の旨味が凝縮されたスープで作る「雑炊」が待っています。これを食べずしてアンコウ鍋は語れません。

都内ではなかなか味わえない鮮度とボリュームで、心もお腹も十分に満たされることでしょう。
第2日目:12月11日(木)
神磯の絶景と老舗の干物、そして戦闘機の迫力
【朝】絶景の朝風呂と神社参拝
7:00〜8:30 朝食・朝風呂 太平洋から昇る朝日を眺めながらの朝風呂は格別です。朝食ビュッフェでは、シラスや焼き魚など、港町らしい海の幸を楽しめます。


露天風呂付きの客室に宿泊しましたが、部屋も浴室も最近リニューアルされたばかりで、広々として清潔感があり、とても快適でしたね。
9:20〜9:40 「大洗磯前神社」へ ホテルから車ですぐの場所にある大洗磯前神社へ。海上の岩場に立つ「神磯の鳥居」は、荒波と鳥居のコントラストが神々しい、茨城を代表する絶景スポットです。朝の澄んだ空気の中で参拝し、記念撮影を楽しむのがおすすめです。
【午前】老舗「森寅」と「サングリーン旭」でお買い物
9:50〜10:30 「森寅ひもの館(ひもの森寅)」 場所:大洗町磯浜町 予定通り、干物専門店「森寅」を訪問します。年末のお歳暮時期は特に活気があり、地元客で賑わいます。

<買い物のポイント> 森寅は、店舗横の工場で作られた干物を直売する地元でも評判の老舗です。天日干しにこだわった干物は、肉厚で脂の乗りが抜群です。 おすすめは、定番の「サバの文化干し」、脂が乗った「縞ホッケ」、そして茨城名物の「メヒカリ」です。

真空パックになっているため持ち帰りやすく、自宅用にもお歳暮用にも最適です。クーラーボックスや保冷バッグを持参しておくと安心ですね。
10:30〜11:00 茨城空港へ移動 大洗から内陸の小美玉市にある茨城空港へ向かいます。途中、JA茨城旭村「サングリーン旭」に立ち寄り、地元の新鮮な農産物を購入しましょう。信号が少なく走りやすい道で、約40分〜1時間で到着します。
【昼】茨城空港で「飛行機×観光」
11:00〜12:30 茨城空港 茨城空港は、航空自衛隊の百里基地と滑走路を共用する珍しい空港です。

<見どころ3選>
- 実機展示:空港公園には、かつて日本の空を守った「F-4EJ改(ファントム)」などの実機が展示されています。航空機ファンでなくとも、その迫力に圧倒されます。
- 展望デッキ:滑走路が目の前に広がり、ガラス越しにパノラマビューを楽しめます。運が良ければ自衛隊機の離発着訓練が見られ、轟音とともに飛び立つ姿は圧巻です。
- お土産:空港限定のグッズや、納豆・干し芋といった茨城土産もここで揃います。
これらの内容を分かりやすくまとめた動画サイトは、以下のとおりです。ぜひご覧ください。

【午後】余裕ある時間の中で帰路へ
12:40頃 茨城空港を出発 途中「坂東太郎 石岡総本店」で松茸釜飯御膳を食べた後、千代田石岡ICから高速道路に乗り、都内方面へ戻ります。

茨城県民に大人気の「坂東太郎」。味噌煮込みうどんが名物ですが、今回は店長おすすめの松茸釜飯御膳をいただきました。とても美味しかったですね。


16:30頃自宅到着 夕方の渋滞が少し始まっていましたが、予定通りに帰宅できました。余裕を持ったスケジュールのおかげです。
おわりに
12月中旬は冬の寒さが本格化し、体の芯から温まる鍋料理が最も美味しく感じられる季節です。茨城が誇る冬の味覚の王様・アンコウ鍋と、太平洋を一望できる温泉、地元で愛される老舗の干物——茨城の冬ならではの魅力を存分に満喫できる充実した旅になるでしょう。
旅の注意事項
- ひもの 森寅:営業時間は8:30〜17:00。水曜定休の場合があるため、事前に営業日を確認することをおすすめします。
- ルート:大洗町内から森寅への移動は信号が少なくスムーズです。宿泊先のホテルから車で数分程度(約1.5km)なので、チェックアウト後の立ち寄りに最適です。
- クーラーボックスの持参:森寅での干物や大洗周辺の新鮮な海産物を購入する際は、保冷バッグやクーラーボックスを事前に車に積んでおくと安心です。冬場でも車内は温まるため、保冷対策は必須です。
年末は帰省や観光で道路が混雑します。特に常磐自動車道の三郷JCT付近や首都圏への流入部では渋滞が発生しやすいため、時間にゆとりを持ち、安全運転を心がけましょう。
参考情報



