関東地方では、連日続いていた厳しい猛暑から一転し、ここ数日間は比較的過ごしやすい気候が続いていました。しかし、最新の気象情報によると、台風が日本列島に接近しており、今後数日間は雨天が続く見込みです。
気象予報士の分析では、台風通過後は再び猛暑が戻ってくる可能性が高いそうです。今年の夏は例年以上に暑さが厳しいと予想されています。心身の健康を維持するためにも、涼しい場所へ足を運び、日常から離れてリフレッシュすることが大切ではないでしょうか。
幸いなことに、日本列島には夏の厳しい暑さの中でも比較的涼しく快適に過ごせる魅力的な避暑地が数多くあります。これらの避暑地は主に、標高の高い高原をはじめ、清涼感あふれる渓谷、風が心地よい湖畔、そして北の大地などがあります。
本記事では、私たち家族が実際に訪れて特に印象に残った避暑地である「高原タイプ」について紹介します。関東甲信越にある各地域の特徴や魅力に加え、実際の訪問経験から得たアドバイスも交えながらご案内します。
日本の人気避暑地【厳選エリア】
全国各地の涼しい避暑地を特性別にご紹介します。標高の高さや水辺の近さを活かした場所が点在し、どのスポットも自然環境に恵まれ夏でも快適に過ごせます。特に高原タイプは標高が高く気温が低いため、爽やかな風を感じられるのが特徴です。
軽井沢(長野県)
日本を代表する避暑地の王道として知られています。標高約1,000mに位置し、夏でも平均気温が低く、緑豊かな自然の中でゴルフやテニス、サイクリングなどを楽しめます。おしゃれなカフェやレストラン、ショッピングモールも充実しており、洗練されたリゾート体験ができます。東京からのアクセスも新幹線で約1時間と非常に便利です。
特に、アウトレットモールの「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」は、軽井沢駅南口から徒歩3分の場所にあり、広大な敷地内に約240店舗もの多彩なショップが集まっています。

軽井沢では、大自然の中でのサイクリングが特に爽快ですね。また、大規模なショッピングプラザがあり、多様な店舗でのショッピングも楽しめます。

那須高原(栃木県)
那須連山の麓に広がる高原リゾートです。標高が高く涼しいだけでなく、温泉、牧場、美術館、テーマパークなど多様な施設があり、家族連れからカップルまで幅広い層に人気です。那須ロープウェイでさらに高所へ上がれば、より涼しい風を感じられます。
那須には様々な施設があり、好みに応じて選択できます。また、那須ロープウェイで行く茶臼岳は標高もそれほど高くなく、比較的軽装でハイキング気分を味わうことができます。

この場所は、紹介したエリアの中で家族が最も多く訪れています。子供が幼い頃からよく利用し、茶臼岳でのハイキングなど、様々な思い出が甦ってきます。
谷川温泉(群馬県)
谷川温泉は、群馬県の谷川岳麓に位置する静かな温泉地です。深い渓谷と豊かな緑に囲まれており、標高は高くありませんが、山間の地形と清流の影響で真夏でも都心より涼しく、爽やかな気候が魅力です。美しい自然の中で良質な温泉に浸かりながら、都会の喧騒と暑さから離れてゆったりと過ごせる隠れた避暑地として知られています。
おすすめスポットは谷川岳と別邸仙寿庵です。谷川岳では、谷川岳ヨッホ(谷川岳ロープウェイ)で天神平駅まで行き、シニア世代でも比較的楽に歩ける「虹さんぽロード」をスニーカーで散策できます。また、別邸仙寿庵は高級旅館ですが、特別な記念日に最適な施設です。

ここでは、なんといっても「別邸仙寿庵」がおすすめです。静かな場所にあり、とてもリラックスできます。食事と露天風呂は別格の魅力がありますね。
その他人気のエリア
関東甲信越地方には、多様な高原タイプの避暑地があります。私たち家族はあまり訪れたことがありませんが、以下の地域も人気を集めています。
上高地(長野県)
標高約1,500mに位置する、手つかずの自然が残る特別な場所です。マイカー規制により、澄んだ空気と静けさを堪能できます。河童橋からの眺めは特に有名で、散策するだけで心身がリフレッシュされます。夏でも長袖が必要なほど涼しい日が多く、本格的な避暑を楽しめます。

蓼科高原(長野県)
八ヶ岳と北アルプスに囲まれた、湖や渓谷が点在する美しい高原です。白樺湖や女神湖といった湖畔でのアクティビティ、美術館巡り、ゴルフなどを楽しめます。落ち着いた雰囲気の中でゆったりと過ごしたい方におすすめの場所です。
清里高原(山梨県)
八ヶ岳の南麓に広がる高原で、「萌木の村」や牧場など、のどかで絵になる風景が魅力です。晴れた日には雄大な富士山を望むことができ、爽やかな気候の中で自然を満喫できます。テラス席で絶景を眺めながらの時間もおすすめです。


本記事で紹介した避暑地は、どれも魅力的で甲乙つけがたい場所です。ぜひ実際に訪れて、ご自身のお気に入りの場所を見つけてください。
避暑地選びのポイント
避暑地を選ぶ際には、以下の点も考慮すると、より快適に過ごせます。
- 標高: 一般的に、標高が100m上がると気温は約0.6度下がると言われています。標高の高い場所ほど涼しさを期待できます。
- 水の有無: 湖や川、滝といった水辺は、水が蒸発する際に熱を奪うため、周囲の気温が下がりやすく、体感温度も涼しく感じられます。
- 森林: 森林は木々が日差しを遮り、蒸散作用で水分を放出するため、涼しい空間を作り出します。
- アクセス: 自宅からの距離や交通手段(車、電車、飛行機)を考慮し、移動で疲弊しない場所を選びましょう。
- 目的: アクティブに動きたいのか、のんびり過ごしたいのか、観光スポットを巡りたいのかなど、旅の目的に合わせて場所を選びましょう。
- 宿泊施設の充実度: 長期滞在を考えるなら、宿の選択肢や設備も重要です。
おわりに
今回の記事では、関東甲信越の高原タイプの避暑地としておすすめの場所をいくつかご紹介しました。山岳地帯、渓谷・湖畔、北の大地と、様々なタイプの避暑地があり、それぞれに特色があります。個人の好みや旅行スタイルに合わせて選べるので、少しでもみなさまの夏の旅行計画の参考になれば嬉しく思います。
真夏の猛暑は体力を消耗させ、室内にこもりがちで運動不足を招きます。日中の運動は熱中症や日射病の危険があります。特にシニア世代は体温調節機能の低下により暑さへの耐性が弱く、リスクが高まります。さらに都市部ではヒートアイランド現象で暑さが一層厳しくなります。
避暑地では標高の高さや水辺、森林環境のおかげで涼しい気候を楽しめます。都市部では難しい散策やハイキングが可能で、美しい景観と共に適度な運動効果が得られます。また、自然豊かな避暑地では新鮮な空気に含まれるマイナスイオンで心身のリフレッシュ効果も期待できます。
夏バテや運動不足を感じたら、エアコンの効いた室内だけでなく、涼しい場所への外出もおすすめします。猛暑の疲れを癒しながら運動不足を解消でき、新しい景色や地元の食、温泉なども楽しめます。これらは心身両面から健康増進につながり、避暑地滞在は単なる暑さ対策を超えた豊かな夏の過ごし方です。
今年の夏は、ぜひご自身に合った避暑地へ出かけてみませんか。
《 参考情報 》
