大洗・鉾田の春の味覚を求めて
前回は、愛車で巡る春花名所をご紹介しました。中でも、これから特におすすめの花の名所は「国営ひたち海浜公園のネモヒラ」です。この名所を満喫するなら、早朝の時間帯がベストです。ゴールデンウイーク中の5/3~5/5は、通常の午前9時半開園を早めて、午前7時から開園しています。

もちろん、園内の遊園地などでゆっくり過ごすのも良いのですが、リピーターの方々の多くはネモヒラ目当ての見学です。見学時間は、ゆっくり回っても数時間程度で済むため、その後の予定に悩まれる方も多いでしょう。
そこで今回は、ネモヒラ見学後のおすすめ日帰りコースをご紹介します。まずは、大洗の干物と生シラスがおすすめ。春に獲れる「春シラス」は格別の美味しさです。また、この時期には茨城県鉾田市のメロンとスイカが出始めます。都内のスーパーより格段にお得で、甘みも抜群です。

さらに、時間があれば茨城空港でお土産に饅頭を買いましょう。美味しい饅頭が豊富に揃っています。それでは、私たち夫婦が利用するお店を時系列に紹介していきますね。
大洗の干物といえば「森寅ひもの館」
ネモヒラ見学後は、太平洋の爽やかな潮風を感じながら、大洗海岸沿いを心地よくドライブします。大洗ホテルの白い建物が見えてきたら、その近くにある「森寅ひもの館」が目的地です。地元の人々や観光客に長年愛され続けているこのお店は、私たちにとっても大洗での必須の立ち寄り場所となっています。
ここは、手作りの干物が人気のお店です。店舗脇の清潔な工場では、熟練の職人たちが早朝から丹精込めて干物作りに励んでいます。アジ、サバをはじめ、つぼ鯛、金目鯛など、茨城の海で獲れる新鮮な魚を使用した豊富な品揃えは、自家用にもお土産にも好評です。
丁寧な包装と確かな品質で定評があり、創業以来の素材へのこだわりと伝統の製法で、地元での支持も厚いお店です。魚本来の旨味を引き出す独自の製法による干物は、大洗の味覚を代表する逸品といえます。大洗を訪れた際には、ぜひ立ち寄っていただきたいお店の一つです。

私たちは、ここではサバの干物を中心に購入します。ここのサバはとても美味しくコスパが最高です。
魚料理といえば「魚留」又は「かあちゃんのお店」
「魚留」は森寅から少し先の大洗漁港の魚市場近くにあり、鮮度抜群の地魚料理が自慢です。「6種類の刺身定食」や「10種類の海鮮丼」など、豊富な魚介メニューを楽しめます。春シラスと呼ばれる春季限定の生シラスは、特に新鮮で上質です。店内は清潔で、落ち着いた雰囲気での食事を提供しています。

一方、魚留のそばにある「かあちゃんのお店」は、大洗町漁協の女性部が運営する食堂です。漁港で水揚げされたばかりの新鮮な生シラスを使った「生しらす丼定食」が看板メニュー。日替わりの汁物や手作り漬物など、地元のお母さんたちによる温かい家庭の味が魅力です。地元の方々や観光客に愛される、アットホームな雰囲気が特徴です。

どちらの店も新鮮な生シラスを提供していますが、魚留は多様な魚介料理を落ち着いた空間で楽しみたい方に、かあちゃんのお店は地元のお母さんの味をアットホームな雰囲気で味わいたい方におすすめです。

私たちは、森寅で干物を購入後、魚留に行くことが多いですが、時にはかあちゃんの店の「生しらす丼定食」も楽しんでいますね。
鉾田市のメロン・スイカといえば「サングリーン旭」
大洗町から鉾田市までは車で約15分で、国道51号線沿いにある「サングリーン旭」は、鉾田市のJA茨城旭村が運営する特産物直売所です。ここでは特にこれから旬のメロンとスイカが人気を集めています。
メロンは光センサー選果システムで外側から甘さと熟度を測定しているため、品質が安定しており、確かな甘さが魅力です。4月下旬から10月下旬まで、旬のメロンを各種取り揃えています。
代表的な品種として、爽やかな味わいのオトメメロン、濃厚な甘さのアンデスメロン、上品な甘さのクインシーメロン、豊かな甘みのエルソルメロン、高貴な香りのアールスメロンがあります。中でも糖度18度以上の「極(プレミアム)」は特に希少な逸品です。
スイカは新鮮さが自慢のつる付き販売です。シャリシャリとした食感と豊富な果汁が特徴の「貴ひかり」、珍しい種まで食べられる「ピノ・ガール」、皮際まで美味しい「姫甘泉」など、季節ごとに様々な品種を用意しています。販売期間は4月下旬から8月中旬までです。

これらは鉾田市の豊かな大地で育まれた高品質で美味しい農産物として評価が高く、地元の方々はもちろん、県外からも多くのお客様が訪れます。贈答品としてもとても好評です。
茨城空港の美味しいお饅頭「亀じるし」
「サングリーン旭」からは、常磐自動車道の石岡小美玉ICが最寄りインターチェンジです。ここから高速道路に乗ります。帰り道の途中には「茨城空港」があり、時間に余裕があれば立ち寄ってみることをおすすめします。
ここの茨城空港の「亀じるし」では、定番の銘菓から空港限定品まで、様々なお饅頭が人気です。特に「水戸の梅」は、やわらかい求肥でなめらかな白あんを包み、甘酸っぱい赤しそで丁寧にくるんだ代表的なお饅頭で、お茶請けに最適です。
また、「吉原殿中」は、水戸藩の武士が考案したとされる伝統的なお菓子で、きな粉をまぶした素朴な味わいが特徴です。空港限定品としては、「茨城空どら」というどら焼きがあり、茨城県産の食材を使用している可能性があります。
その他、季節限定の「ヨモギ豆大福」や、栗、さつまいもなど茨城県の特産品を使ったお饅頭も販売されています。訪れる時期によって様々にラインナップが変わるため、店頭で確認するのがおすすめです。
これらの商品は、個別包装で日持ちするものも多く、お土産としても喜ばれています。

4月25日の訪問時には、「ヨモギ豆大福」と「栗まるごとお饅頭」をお土産に購入しました。どちらもとても美味しかったですね。
最後に
私たち夫婦は、都心からのアクセスの良さと道路の比較的空いている状況から、平日のドライブ先として茨城県をよく選んでいます。特に早朝は交通量が少なく、清々しい空気の中でドライブを存分に楽しめます。
茨城県は、関東圏での知名度は控えめですが、実際に訪れると魅力的な場所です。雄大な自然、豊富な旬の食材、温かな地域の人々のもてなしが特徴で、生産者が丁寧に育てた農産物や、新鮮な魚介類を味わうことができます。
私たちにとって茨城は、美しい花々、老舗の蕎麦屋、伝統のとんかつ店など、新しい発見のある特別な場所です。地元の方々の温かさに触れながら、のどかな田園風景や海岸線でのドライブを楽しみ、都会を離れてゆったりと過ごせる贅沢な時間を過ごせます。
茨城と言えばネモヒラが有名ですが、魅力的な観光スポットはそれだけではありません。四季折々の自然、歴史的な建造物、地域特産の農産物、新鮮な海の幸など、このブログでも度々紹介している通り、見どころは数えきれません。
この連休を機に、ぜひ茨城の観光名所を訪れてみませんか。きっと、皆様それぞれの「お気に入りの場所」が見つかるはずです。
《 参考情報 》


